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全国都市再生の推進
全国都市再生イン臼杵  議事録
開催日時:平成16年6月23日 9:30〜12:10
開催場所:サーラ・デ・うすき
主催:都市再生本部・臼杵市
 
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議事録:

【山田】
 絶大なご指導ご支援をよろしくお願いしたいと思います。
 今までの議論をお聞き頂いて、臼杵の経済界の責任者でいらっしゃいます小手川会頭に感想をお願い致します。

【小手川】
 小手川でございます。結論から言いますと先生がご指摘になったソフトはどうするのか。いわゆるハードは出来るよと。あとはどうするのか。私共として頭がいたいところでありまして、上村さんもご指摘がありましたが、金が落ちないからダメなんだと。これも会社としては当然なんですけれども、これは実際に宿泊施設も現在温泉の試掘をやっております。土産物も10種類。これは県の振興局が中心になっていただきまして、漁協農協とタイアップして、新しいものを今やって、近々に商品化やります。だいたい我々も何が欠点かはわかっています。ただこの問題のソフト、そこの所は、まだ暗中模索でありまして、個店の問題もありますが、業種転換などもしながらまちの活性化というのが、ここにつきるなということを実感として持っております。

【山田】
 ありがとうございました。ちょっと時間を10分ほど超過してまいりました。
 ディスカッションの締めくくりといたしまして、都市再生本部事務局の和泉次長、都市再生戦略チームの小澤先生、吉見先生から一言ずつお願いします。

【和泉】
 感想ですが、このワーキングの中で、再三市長のリーダーシップというのが話題にでましたが、まちづくりはまち残しだとか、作るより使うだとか、追加するより取り去るだとか、こういった価値観は戦後の一般的な日本の価値観とは正反対の価値観なんですね。市長は決して独裁者ではありませんから、まちの方々が共感できるかということが大きいのかなと。それは今小手川会頭がおっしゃったコンテンツにもつながるのかなと思いました。またこういった価値観が日本全体に共有できるかということがたぶんこれからの21世紀の日本に影響を与えるんじゃないかなと思いますので、是非単に臼杵の中に影響を与えるだけじゃなくて、ここにおられるようなまちづくりのプロだけに知られるんじゃなくて、広く一般の世の中に知られるような形で発信してもらえればと思いました。

【小澤】
 ソフトの話が出ていましたけれど、最大のソフトはまちの生活空間をよくすることだと思うんです。街なかでまちの人たちが、非常に使い勝手が良くて心地よい空間だなと、来た人も肌身で感じられること。その上で外来者に対して、いろいろな知恵を出すということになるんでしょうね。この中央通りというか八丁大路も車を排除していますよね。ヨーロッパなんかへ行って、町を見るのが都市観光ですが、そこではノーカーゾーンの通りがあって、それが当たり前のまちづくりになっているのだけれども、日本は調査をしたり、かけ声はあるけれども、なかなか車を町の中から排除したり、使い方をコントロールするというのをまだやっていない。この辺も大きなソフトだと思うんですね。ここを是非徹底してやっていただくというのも必要かなというのが一つ。あと人口規模の問題があるから難しいのかもしれませんが、これからのソフトの一つとして、子供がもっと町の中で常に遊んでいる状態が街なかの風景としてあるというのも、是非やっていただくといいかなと思っています。

【吉見】
 市民の方から熱くといいますか非常に密度の濃いお話を今日お聞きできて大変良かったです。今日は、我々がすごく教えてもらったことが多いと思っています。3つだけ、またインターラクションですから、そこからさっきふっと思ったことを、お話させていただきたいと思います。
 1つは、山本さんがおっしゃっていたんでしょうか、3万5千人の町っていうのがいいんだ、全員参加型の市民政治というか、市民のコミュニティが出来るんだというお話がとっても印象深くて、その時に私が思ったのは、この3万5千人のコミュニティが横につながっていく可能性っていうのは、たとえば大分あるいは九州でも、横につながっていく可能性というのがどうしたらあるんだろうか、と思っていたんです。最近、燃焼系ってはやってますけれども、連鎖系っていう事を考えていたんですけど。この臼杵自体もいろいろな街が迷路っていう話が、連鎖系が、コミュニティが、街が連鎖系をなしていて、外の城下町ですと一点お城があって周りがあって、同心円系なんですね。でもここは、同心円系でなくて、どっちかっていうと連鎖系であると。連鎖系をはやらせていく戦略っていうか、それはすごく、でもある種ポストモダン的、どっちかっていうと近代的・・・近代的というのは中心から外への構図なんですが・・・そうではなくて、連鎖的な構造が都市であるというような町のあり方がもっと広がっていく戦略は、どうしたらあるんだろうかと考えておりました。
 2番目なんですけれども、大林監督の「なごり雪」の話が出ていて、さっき言おうとして言い忘れていたんですけれども、これ大林監督が「なごり雪」をここでやられて、大変いい形で市民の意識が変わっていった。これは第一ステップとして、大変すばらしいことだと思うんですね。次のステップは、みんなが大林監督になるためには、どうすれば、市民一人一人が自分は大林監督になれるためにはどうすればいいのか具体的には大分のケーブルをステップにしてもいいし、インターネット他の形の民放をステップにしてもいいけど、全国のレベルに通用するような映像作品であったり、この街をとったいろいろ作品、テレビドラマじゃなくてもいいんですけれども、それがここから出て行くような、なんていうかな、これはソフトなんですけれども、ソフトはソフトでもこの町の人自身が、作り手になっていくんですね。そういうふうな、みんなが大林監督になるためにはどうすればよいか、ということもずっと頭の中に回ってました。
 それから3番目なんですけれども、さきほど街の構造の話がでていて、辻の部分、昨日お城を見せていただいて、八町大路ですか商店街を見せていただいて、それをつなぐものが、まさに今先ほど街路の建設がありましたけれども、それの中間にあるその辻の部分をこれからどう作っていくか、大変大きいという話がありまして、私は都市計画専門家でもなんでもありませんのでフィジカルにどうこうってことはわからないんですけれども、辻って言うのは、江戸近世から中世都市からずっとあって、ある種いろいろなんか交流するまさに場であり、そこから芸能が生まれ、芝居が生まれ、音楽が生まれるという。辻という言葉で、いくつか連想する言葉があるんです。辻は同時に境であるんです。門・敷居・港、江戸時代の一字の漢字というか辻から連想されるいろいろな言葉があって、それを連ねていくと、この街に適した辻の未来像って言うのは、文化の側からですけれども、建築の側は形から、文化の側から見えてくるかもしれないというのをちょっと感じました。

【山田】
 ありがとうございました。もっといろいろ皆さんからご意見いただきたいんですけれども、時間の都合上これで締めさせていただきます。最後に時間を超過したことをお詫び申し上げます。
 これより司会を南原参事官補佐に移します。

【南原】
 これより、閉会に入りたいと思います。結びとしまして、伊藤座長、後藤市長から一言ずついただきたいと思います。では伊藤座長お願いします。

【伊藤】
 ご挨拶より、こういう提案を5つぐらいしたいというのが、会議中刺激されました。ちょうど今APUの副学長がおられますけれども、これだけの価値のある資産は、72ページぐらいのUSUKIとローマ字で書いて中が英語版のハードカバーの本にしたらいいと思うんです。アメリカでもヨーロッパでもきちんとした街の本屋には、その街を紹介するきちんと写真と文章がビシッと入った歴史を語る・・・売ってんですよ。本屋さんに。ロンドンに行けばロンドンにきちっと。歴史書であり地理書であり観光書にも使えるっていうのが売ってんですね。ですから臼杵は副学長の所と協力して、中国とアメリカの人が理解できる英語バージョンのUSUKIの歴史を起こして、72ページ立てのハードカバーで、デザインはここで一番デザインが出来そうな顔をしているのは坊城さんだな。こういうセンスのあるエディタにやってもらって、中の仕事はAPUの道家さんのような方にやってもらうんですよ、いっぱいいるから。そういう金を・・・脇山さんのところでできるって。ロンドン、ニューヨーク、本屋さんに。これものすごく重要で、内々でしゃべっていてもダメでマーケッティングというのは外に向けて是非。
 次は、出来ないと思うけど言うだけ言おうB&B(Bed & Breakfast)。さっき先生に言ったように今ある家の二階で、やる気になればできます。いまあるお店の二階、おばあちゃん一人がお客さん一晩二組しか受け付けないというのができます。B&B日本版です。これ2番目。
 ぼく一番感心した。実はこの年はお花を手入れ良く本当によく使われている花の街だと思いました。で、その花をもっともっと外側に出していただきたいのと、出来たらプランターはですね、できたらありあわせのプランターじゃなくて、陶芸教室なんかで、これこそ臼杵のプランターだという、できたら瀬戸物でピカピカしている。こういうプランターでみなさんがダーっとお花をお植えになって、お庭の中にも外にもやられたらどうかなというのが3番目ですね。
 それから4番目ですね。アーケードを取った所を歩いていて、何気なく、床几(しょうぎ)、ぼくは70を過ぎてますから、床几に座ると非常に楽で、座ったとたんに口がなめらかになるから、床几に大きな傘でもかけたのを置かれておくと、ふらっと来た人の滞在時間が長くなるんですよ、滞在時間が。床几に長く腰掛けていると、椎茸屋さんにいって椎茸も買う気になりますけど、そういうのがあって、出来たらその床几は、交通の問題がありますが、仁王座なんかを散歩する時もそれぞれのおうちにちょっとお願いして、ちょっと床几を置いて、日よけの傘でもちょっと置かれると写真にもよくなります。真っ赤な緋毛繊か何か、あるいは真っ黒でもいいんです。そういうのを。
 最後、吉見先生のおっしゃっていた辻なんですけれども、ちょうど県の道路ができたロータリっていうところもありますよね。あそこ辻なんですねよ。真剣勝負の所で、土建屋のセンスから言いますと、あそこは県や国に任せない方がいいですね。みんなで知恵を傾けて、場合によってはおっちょこちょいの建築家の知恵を集めて。何か、せっかくの辻ですから、本当に英知を傾けて、足立さんとか市長とか、山本さん、坂井さん、今日お集まりの皆様。そして吉見先生の知恵をつかって、彼(小澤先生)なんか本来そういうことの専門家ですから。7人会ぐらい作って、あの設計をやっていただきたい。
 以上5点提案して終わりにしたいと思います。

【南原】
 どうもありがとうございました。最後の挨拶の前にせっかくですからAPUの副学長さんも見えられていますので、一言お願いしたいと思います。

【APU副学長】
 伊藤先生ありがとうございます。APUは私立大学ですけれども、大分県と一緒に作られた大学で大学の主旨として、ひとづくり、まちづくり、えんづくりということで、やっています。そういうことでAPUの国際性を活かしながら、この臼杵の歴史を学んで、いいまちづくりのために、先ほど言われましたパンフレット作成の努力をさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。

【南原】
 どうもありがとうございました。では臼杵市長に最後を締めていただきます。

【後藤市長】
 この臼杵のまちづくりの特徴っていうのは、やはりお金がそんなにない所で財政的に厳しい所ですから、その中で知恵と工夫をみんなで出そうということで、知恵と工夫を出して、そしてその上でやせ我慢を張りまして、そして少しずつみんな無理をしている所なんです。町の中にですね、いろいろ家を守ってくださってますけれども、決してここでこうやったら儲かるとか、そういうような家の改装をしているというよりもむしろ意地で改装しているような、そういう面が強くて、本当みんな意地を張りなんとか支えてきている、これが実際であります。そういうようなことについて、みなさんのそういう気持ちと行政がお金がない中でそれこそ知恵を絞って、それで国の方に助けていただけるものを探しまくって、いろいろお願いして無理にお願いして、いろいろご遠慮いただいて、そういうような結果であるということなんですが、そういうコラボレーションでもってここまでやってきましたけれども、行政の介入っていうのは限度がありますし、行政の介入はできることとできないことがあると思います。
 特にいいまちをつくっていこうという時に、一番大事なものは設計、デザインだと思います。今日はそこに住宅の再生を長年手がけている降旗先生がわざわざ長野県から来ていらしている。ちょっと聴きに行きたいっていうからおいでいただいているんですが、そういういろんな方に助けていただいてやっているんですが、行政っていうのはですね、設計をする、設計っていうのは入札をしなければならないとか、とんでもないことでありまして、設計費を安くしてくれるっていうところに出すっていうのが、それが町づくりのために市民の税金を安く使うのでいいことかというと、こんなばかげたことはありませんので、一番、まちを壊すもとになってしまうと思うんですが、それを行政っていうのはどうすることもできません。ときどき悪いことをする人もいるもんですから、だから随契などをすることはならんということになるんですが、これはいいと思う人をつかんで、随契にしないで何ができるんだと思うんですが、行政っていうのはそんなこともできません。
 また、先ほどお話いただいた連携っていうのにつきましても、行政っていうのはお互いに気負いあって、あそこの町には絶対負けないぞという連携とは全く裏腹に戦いを挑むというのがこれが行政の限界であります。そういうようなところを克服していくためにも、これから先一番大事なのは、民間活力だと思います。国の方がどんどん変わっていってます。国の規制緩和がどんどんなされています。それでNPOが行政と全く同じ力を発揮することができるとか、国の方はそんなことをいろいろ心配しながらそれこそ25年先の日本を描くためにということをどんどん変えていってくださってるんで、県とか市とかはそんなことわかってなくて、いつまでも旧態依然としてやってしまっている。
 そういうことも反省しないといけないと思いますが、そういう所を乗り越えて新しい景観法とかいろいろそういうような今までとは違ってずっと規制緩和されていろんなものがありますが、いい町をつくる、いい商売ができる、そういうようなことがどんどん進んでいるっていうのをうまく取り込みながら臼杵が地域再生を、そのパイオニアにはなれないと思いますが、何らかの工夫をする、知恵と工夫でもって模索する地域で、今度ともあり続けたい。特に今後はNPOのような民間の活力をいかに活かしていくということが鍵になりますので、そういう点で市民みんなで力を併せてやっていけたらな、というようなことを申し上げまして私のお礼の言葉とさせていただきたいと思います。

【南原】
 本日は、活発なご議論ありがとうございました。本日の会議の内容につきましては、臼杵市のホームページで公開致します。また、他の10か所もあわせまして、都市再生本部のホームページで公開致します。なおCATVでも公開予定ですので、どうぞご覧下さい。
 報道関係の方は、この後控え室で記者会見を行いますのでそちらにお集まりください。では、これをもちまして「全国都市再生 イン うすき」を終了します。どうもありがとうございました。

−了−

 
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